2007/07/22 (Sun)
千葉県動物愛護センターへ行く時は、正直なところかなり憂鬱でした。
やはり誰でも辛い現実は見たくないですから。
しかし、悲しいかな、それが今の現実。
その目の前の現実から目を逸らす自分が許せない気持ちもあり、
覚悟を決めて見学しました。
見学するにあたり、心に決めていたことがあります。
それは・・・・・
ワンコ達の前では絶対に涙を見せない!
「 可哀相 」 という言葉は言わない!
想像してみて下さい。
もし自分が飼い犬で、何かの手違いでセンターに収容されてしまったとしたら。
訳も分からず捕獲され、トラックで運ばれて冷たいコンクリート部屋に入れられる。
家族と離れて独りぼっちになり寂しく、見知らぬ場所で不安を感じている。
そんな時、収容部屋の外からガラス越しに誰かが自分をじぃーっと見つめている。
「 可哀相・・・ 」 と言ってただひたすら涙を流しながら。
その姿を見てあなたは嬉しいですか?
「 あぁ、私って不幸だわ 」 と自分の不幸に酔いしれますか?
ほとんどの方はそうではないでしょう。 ( そうだと思いたいです )
何が一番嬉しいかといえば、やはり愛しい家族が迎えに来てくれることでは
ありませんか?
あるいは、誰かが温かい手を差し伸べてくれることではありませんか?
少なくとも私はそう思います。
ワンコ達はたとえどんな境遇にあっても、常に前を向いて生きています。
そんなワンコ達を人間の物差しで 「 不幸 」 と決め付け、
「 可哀相 」 とただ同情するだけなのは驕っている、見下している
と個人的には思います。
収容部屋にいるワンコ達は、ガス室に送られる直前まで、
ただひたすら飼い主が自分を迎えに来ると信じているのです。
そのワンコ達に 「 可哀相 」 という言葉を浴びせるのはいかがなものか?
私はそう思いました。
保護活動をしていると必ず保護した子たちとの別れがあります。
正直言って、どの子もウチの子にしたいと真剣に考えるほど愛しい子ばかりで
里親様の元へ送り出すのは非常に辛いのが本音です。
送り出す前後は真珠の涙を流しています。 ( ホントかよ!?(笑) )
しかし、送り出した先には必ず幸せ、“ あかるい未来 ” が待っています。
だからこそ別れの辛さにも堪えられるのです。
一方、センター職員の方々はどうでしょう。
数日間、場合によっては数週間、数ヶ月間も世話した子たちを
否が応でも送り出さなければなりません。
ガス室という、ただひたすらの地獄へ。
この辛さは想像を絶するものがあります。
収容されている子たちを目の前にして泣きたいのは我々ではなく、
間違いなくセンター職員の方々なのです。
それを思うとワンコ達に対しても、そしてセンター職員の方々に対しても
涙を見せるのは失礼だと思いました。
そして、実際に収容犬舎を見学してみて。
不思議なほど全く涙は出ませんでした。
もちろん胸が詰まるような思いは味わいました。
しかし、それ以上に収容されている子たちの顔を少しでも多く覚えておこうと
必死になっている自分がいました。
なぜなら、来週にはほとんどの子が誰にも知られることなくこの世から去り、
その存在を忘れられてしまうからです。
「 この子たちは確かにこの世に存在していた! 」
それを覚えていられるのは見学している私だけ、だからです。
これは自分でも意外な反応でした。
それだけにデジカメ撮影に失敗したことがとても悔やまれるのですが。
見学が全て終わった後に思ったこと。
それは 「 出来る限りまた来たい! 」 でした。
これは見学前の自分からは全く考えられない反応でした。
多くの方は悲しい現実を目の当たりにし、助けられない無力感に襲われ
憂鬱になるのでしょう。
できればセンターへは二度と足を運びたくないと思うのでしょう。
私もそういう気持ちは・・・・・う〜ん、実はあまり無いかも!?(爆)
私は自分の限界も知っていますし、
「 全てのワンコを救うことは出来ない 」
とかなりシビアに割り切っている現実的な人間です。
そう、私は全然 “ 良い人 ” ではなく、むしろ腹黒です。(^^;)
でも、そんな腹黒でも保護活動は出来るのです!
多くの子は救えなくとも、自分が関わった子の命は、未来は繋げられるのです。
だからこそ、またセンターへ足を運び、少しでも救える子がいるのなら保護したい。
収容されているワンコ達の顔を少しでも多く覚えておきたい。
心からそう思いました。
ただ、残念ながら時間的、経済的、体力的な問題から、なかなか頻繁に保護する
ことが出来ない現実があり、それを解決するためには今後どうしたらよいのか、
どうするべきなのかを自分なりにいろいろ考えるよい機会になりました。
考えるだけでなく、それを実行に移さなければ意味がないのですが。
そう思えたのはやはり自らセンターへ足を運び、自分自身の体で、心で
感じたからだと思います。
自分用の記録として当ブログにセンターの記事をUPしましたが、
これはあくまでも “ 私 ” が見た、そして感じたセンターの現状です。
同じ物を見ていても、ある人は丸だと思い、ある人は四角だと思う。
人それぞれ感じ方が違います。
現実を目の当たりにして、自分はどう思うのか?
ぜひ皆さんもお近くの収容施設を見学しに自らの足を運んで下さい。
そして、五感をフルに使って自分の体で、心で感じて下さい。
自分で予想もしなかった思いを抱くかもしれません。
自分が何をするべきか、ハッキリと見えてくるかもしれません。
間違っても私の記事を見て、センターを、そしてワンコ達の現状を
理解したつもりにならないで下さい。
「 百聞は一見にしかず 」
この言葉の意味をよ〜く考えてください。
センターにいる子たちは、犬猫と共に生きる素晴らしさ、尊さを知らない
ある意味 「 無知 」 な飼い主に振り回された子たちです。
そういう子たちが殺処分される理不尽さにはとても腹が立ちます。
間違いなく 「 無知 」 は罪です。
しかし、その現実を知っていながらそれから目を背けること。
それは更に重い罪だと、私はそう思います。
辛い現実を変えるため、 “ あかるい未来 ” を作るため、
あなたは何が出来ますか?














